今回の記事を読んで欲しい方
今回はWindowsの方向けにMAMPの環境構築の方法をご紹介していきます。
XAMMPとMAMPの比較
まず初めに、XAMMPとMAMPの比較をしていきます。
XAMPPとは?
XAMPPは、windows向けに作られたwebアプリの実行環境を構築するためのフリーソフトです。
XAMPPは、以下の省略形です。
X…クロスプラットフォーム(複数の動作環境で作動するプログラムのこと)
A…Apache(世界的に最も普及しているwebサーバ)
M…MariaDB(リレーショナルデータベース管理システム、MySQLの派生)
P…PHP(HTMLに埋め込むことができるため、Web開発でよく使用されるサーバーサイドの言語)
P…Perl(こちらもサーバーサイドの言語)
これ1つで、しかもボタン1つクリックするだけで、webサーバー、データベースの環境構築ができます。プログラミングもできます。
MAMPとは?
MAMPは、Mac向けに作られたwebアプリの実行環境を構築するためのフリーソフトです。
MAMPは、以下の省略形です。
A…Apache
P…PHP
こちらもこれ1つで、しかもボタン1つクリックするだけで、webサーバー、データベースの環境構築ができます。プログラミングもできます。
XAMPPを選んだ方がいい人
上の話だけ聞いてもどっちを選べばいいかわからないですよね。
XAMMPを選んだ方がいい方は下記に該当する方です。
- windowsOSをお持ちの方
- Perlでプログラミングをしたい方
PHP言語で開発する予定だとバージョンによってかなりできることが変わってきます。
windowsで、かつPerlをやりたいという考えの方であればXAMPPをお勧めできます。
MAMPを選んだ方がいい人
結論:WindowsでもMAMPを使うのが個人的におすすめ
確かにWIndowsだとXAMPPと相性が良く、MacだとMAMPと相性がいいです。
ですが殆ど機能としては大差がなく、MAMPだと最先端のAIでも使われている言語のPythonを利用できます。
WindowsだからXAMPPじゃなくちゃだめだという思考停止的な考えは危険です。
WindowsでMAMPの開発環境を構築する手順
MAMPのダウンロード
まずMAMPのダウンロードサイトへアクセスします。
アクセスすると下の画像のサイトが表示されるので、Download MAMP&MAMP PROの下にあるWindows用のMAMPを選択します。
ダウンロードが完了するまで待ちます。
ダウンロードが完了したら、ブラウザ下側にあるダウンロードしたファイルをクリックし、
その後、「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」とポップアップが出てくるので、「はい」を選択します。
MAMPインストール
次にMAMPのインストール方法をご紹介します。
まず、セットアップの画面が出てくるので、Nextを選択 します。
先にお伝えすると、殆どNextを押すだけです。
MAMP PROを使う場合はチェックはそのまま、大規模開発以外ではほぼ使用しないのでその場合はチェックを外しNextを選択
ライセンスの同意を聞かれるので、I accept the agreement を選択し、Nextをクリックします。
インストール先を選択したらNextをクリック
特にこだわりがなければそのままCドライブの直下でOKです。
MAMPのショートカットの配置場所を聞かれるので、MAMPのままNextをクリック
デスクトップにアイコンを作成するかを聞かれるので、必要であればチェックを入れたままNextをクリック
入力した内容の確認をし、問題なければInstallをクリックします。
この後インストールが始まるので待ち、完了したらFinishを押して画面を閉じれば完了です。
WindowsでMAMPをインストールして使おうとした時に困ったこと2つ
2つ困ったことがあるので、ご紹介します。
MAMPが起動できない対処法
まず、最初にMAMPが起動できずに困りました。
mod_perlが悪さをしていると原因が判明したので、以下が解決方法です。
まず、インストールしたMAMPフォルダからconfフォルダ→apacheフォルダ内に移動し、httpd.confファイルをテキストエディタで開きます。
143行目くらいに、『LoadModule perl_module modules/mod_perl.so』も記述があるので、#でその記述をコメントアウト、もしくは削除します。
これで起動できるはずです。試してみてください。
MySQLのデータベース名が小文字になる対処法
Windowsの場合、デフォルトではデータベース名に大文字を使えません。
対処法として、MAMPフォルダ内からconfフォルダ→mysqlフォルダと開いていき、my.iniファイルをテキストエディタで開きます。
探してみると、[mysqld]という箇所に、色々書かれている記述のところがあります。
そこに、 lower_case_table_names=2 を記述し、保存します。
lower_case_table_namesの数値の意味は、以下の通りです。
0:大文字と小文字を区別する
1:大文字と小文字を区別しない(テーブル名をすべて小文字にする)
2:大文字と小文字を区別しない(テーブル名をそのまま格納)
1がWindowsのデフォルトの設定なので、大文字がいくら入力しても小文字になってしまうわけです。
Windowsの場合0に設定しても反映されないので、2に設定を変更する必要があります。
XAMPPよりMAMPを使おう!
いかがでしたでしょうか。
読者さんの好みやOSがWindowsだからXAMPPでいいやという考えにもなるかと思います。
が、正直どちらも機能的に大差はないですが、最先端AIにも使われている言語であるPythonが使えるので、自分はMAMPに軍配が上がると考えます。
せっかく記事を書いたのでMAMPを使って欲しいのが本音ですが、ご自身の好みも考えて選んでみてください。
今回も記事を読んでくださり、ありがとうございました。