今回の記事を読んで欲しい方
- 心理カウンセラーに興味をお持ちの方
- 今後カウンセラーとして活動していきたい方
今回は心理カウンセラーの資格について書いていこうと思います
心理カウンセラーの仕事について
カウンセラーはクライアントの気持ちを聞き、様々な手法を用いてクライアントの心理的な不安と精神的な不安を解決していく仕事です
- その時の症状や状態・自分が何を感じたかを聞く
- どういう気持ちを抱えていたか
- (対面の場合)不安な仕草を出していないか見ながら聞く
カウンセラーは聞くのが仕事で傾聴力がもの凄く大事です
心理カウンセラーの仕事の注意点
医師ではない
まず心理カウンセラーは精神科や心療内科の医師ではありません
医師は病気の診断と薬の処方ができますがカウンセラーは医師ではないので病気の診断や薬の処方ができません
また医師の診断では保険が適用されますがカウンセラーはされません
「話を聞いてもらうだけで気分が楽になりそう…」であればカウンセラーで十分ですが、メンタル的にもっとキツいようであればカウンセラーから心療内科を紹介してもらうか、ご自身で病院を受診しましょう
予約した時間外や相談場所以外での相談は出来ない
美容院や高級レストランを想像していただければわかりやすいかと思います
予約した時間、場所以外でのサービスは基本的に行っていないですよね
心理カウンセラーも同様で、あなたが予約したその時間、その場所以外でのカウンセリングは基本的にNGです
あなたにもプライベートがあるように、カウンセラーにもプライベートがあります
対面カウンセリングの場合またあなた以外にもクライアントの方はおられるので、時間が来たらその回のカウンセリングは終了となります
心理カウンセラーの資格
臨床心理士
臨床心理士は、心の問題に取り組む“心理専門職”の証となる資格です。
「臨床心理士」とは、臨床心理学にもとづく知識や技術を用いて、人間の“こころ”の問題にアプローチする“心の専門家”です。
取得には難易度が高く、簡単に解説すると
- 日本臨床心理士資格認定協会の指定の大学院を修了し、所定の条件を満たしているか
- 日本臨床心理士資格認定協会の指定の大学院を修了し、その後1年以上の臨床心理経験を含む受験資格取得のための条件を満たしているか
- 医師免許取得者で、取得後2年以上の心理臨床経験を有する者
どんなに最低でも指定の大学院を修了していないといけないので、あなたが少なくとも20代前半でなければハードルは高いでしょう
公認心理師
厚生労働省が認定している心理系では初の国家資格です
公認心理師とは、公認心理師登録簿への登録を受け、公認心理師の名称を用いて、保健医療、福祉、教育その他の分野において、心理学に関する専門的知識及び技術をもって、次に掲げる行為を行うことを業とする者をいいます。
- (1)心理に関する支援を要する者の心理状態の観察、その結果の分析
- (2)心理に関する支援を要する者に対する、その心理に関する相談及び助言、指導その他の援助
- (3)心理に関する支援を要する者の関係者に対する相談及び助言、指導その他の援助
- (4)心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供
引用元:公認心理師 |厚生労働省
画像引用元:厚生労働省「公認心理師カリキュラム等検討会」報告書(概要)
公認心理師の資格を取得するのも、最低限大学で必要な科目を履修し卒業する事が最低条件ですね
公認心理師も臨床心理士も比較的大きな違いはなく、国家資格か民間資格かの違いくらいで、大学院修了が前提の臨床心理士よりも大学卒業+実務経験の国家資格である公認心理士の方が需要が高まってきているようです
行動心理士
行動心理士は人間の行動・思考傾向を理解し、優れた対人対応能力を証明する日本能力開発推進協会が管轄の資格です
人間の思考・認知傾向、しぐさの真意を読み取り、良い人間関係に生かせるようアドバイスできる人材を育成し、それを実践する知識および技能の程度を審査し、職業能力の向上と社会的経済的地位の向上に資することを目的とします
特段大学に通うことなく取得することができるというのが最大のメリットではありますが臨床心理士や公認心理士の資格よりも就職先が狭く、就職よりも独立してカウンセリングルームを開設したり、メールやLINE等で相談に乗りそこから料金をいただく事が無難かもしれません
メンタル心理カウンセラー
メンタル心理カウンセラーは高いカウンセリング能力を証明する日本能力開発推進協会が管轄の資格です
技能審査の目的心理的に悩める人を社会的観点からもサポートできるようなカウンセラーを育成し、カウンセリング業務に従事する者の有する知識および技能の程度を審査し証明することにより職業能力の向上と社会的経済的地位の向上に資することを目的とします
カリキュラムとしては
- カウンセリングに関する基礎知識
- クライエントに関する基礎知識
- 心理学に関する基礎知識
- 精神医学の基礎知識上記の範囲上級心理カウンセラー
があります
行動心理士と相性が良く、対面カウンセリングでクライアントの悩みを解決していきましょう
民間企業や学校や医療機関で活躍できる資格ですが、こちらも臨床心理士や公認心理士の資格よりも就職先が狭く就職よりも独立してカウンセリングルームを開設したり、メールやLINE等で相談に乗りそこから料金をいただく事が無難かもしれません
上級心理カウンセラー
こちらも日本能力開発推進協会が管轄の様々な心理療法技術と高いカウンセリング能力を証明する資格です
メンタル心理カウンセラー資格よりも高度な知識、技術を備えているカウンセラーである事を証明できます
カリキュラムとしては
- 心理療法の基礎知識について
- カウンセリング運営について
- クライアント対応について
が存在しております
心理療法の内容が多めです
日本能力開発推進協会が管轄している資格は全て心理学科の大学や大学院で学ぶ事の大まかな内容なので個人でもネットで調べたり書店に行って専門書を買って読み理解を深めていった方がいいかもしれません
こちらも就職より独立・起業寄りの資格となっております
今回のまとめ
いかがでしたでしょうか
今回のまとめです
- カウンセラーはクライアントの気持ちを聞き、様々な手法を用いてクライアントの心理的な不安と精神的な不安を解決していく仕事
- 心理カウンセラーの仕事の注意点として、医師ではないので薬を処方できない点、予約した時間以外の相談ができない点がある
- 臨床心理士は民間資格で最低でも心理学系の大学院を卒業していなければ受験資格がない
- 公認心理師は国家資格で最低でも心理学系の大学を卒業している必要がある
- 行動心理士・メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラーは民間の資格で上記2つと比較すると資格取得の難易度が低い
以上です
ご参考になれば幸いです